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あれこれ

個人情報監視プログラムと国家安全保障機密リークと善と悪と正義

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毎度ながらとても素晴らしいポッドだった。この Greenwald という人はスノーデンからのリークを The Guardian で報道したジャーナリストであり、一方で Vietor はオバマ時代の NSC スポークスマンでありオバマ同様リークはクソけしからんという立場をとっている。この2人が会話すること自体お互いのサポーターからバッシングを受けるだろうと pod 内で二人で笑いあっていて、でもお互いがお互いの意見を尊重しつつ(時々特にVietorが白熱もしつつ)「議論し続けることが大事だ」と言ってるのがとても素晴らしいと思う。そして議論が上手、わたしにはむりだ。相手をコンビンスさせようとせずに、ただ質問は投げかけつつ、ただし自分の論理は展開して、リスナーに判断させるのだ。

一回 Vietor がちょっとアツくなったところが面白くて、彼曰く「自分はバイアスがかかってるが、アメリカは善い正義感を動機として surveillance をおこなっていると思う。一方で他のたとえば中国やロシアなどの国の surveillance のほうが問題じゃないか?なぜ Greenwald がアメリカの機密情報のリークばかりを報道して、他のもっと悪い動機を持った国の話を報道しないのか?」と。これはまさに「アメリカ=善い正義」を信じている人の発言だった。私は彼の考え方は一般的にはとても好きだしフレキシブルなのもすごく好きだけど、この発言に関してはやはりかなりバイアスがかかってるなと思う(自覚もしてるみたいだが)。まあでもそうでもないとホワイトハウスのために働こうとは思えないのかもしれないしそういう人が働いてるからこそ国の中はそれなりに安全に保たれるのかもしれない(正義の定義に疑いをもつことは大事だと思うけど、持ちすぎても他国に付け込まれる危険はある?)

この上記の Vietor からの質問に対する Greenwald の回答に私はとても賛同した。彼曰く、自分はアメリカ市民であり英語で教育を受けており英語を読むアメリカ人読者に対してのジャーナリズムを学んできたからこそ、アメリカの surveillance を報道するのだと。別に他の国に比べてアメリカが非道だからアメリカを調べているわけではないと。彼がたとえば中国に関する情報を調べるとしてもそのソースも弱く言語力も足りず読者層も比較的少ないと。でも彼は非国民だ裏切り者だというようなバッシングも受けているようなので、まあどこの国も似たような問題はあるのだな。

とは言ってもそれに対する Vietor の回答にもうなずけるところはたくさんある。もっと国を危機に陥れないでやる方法はなかったのか?(Greenwald の立場としては「なかった」からこそスノーデンはあの選択をとったのだと言っていてそれにもものすごく説得力はある)。

もし日本で同様の問題が起きた時を想像しても、私はどっちかというと Greenwald 的な立場寄り…70%くらい…そして残りの 30% くらいは Vietor のいうこともわかる。最近こういうニュースや政治や歴史の話を聞いて思うのは、私はある意見をもつというよりは全体の意見を眺めたいというジャーナリスト的興味で世の中をみている気がするなあ。

こういうことをオープンにディスカッションすること自体がスゲー国だ、とは思う。